ビームフォーミングとは
ビームフォーミング(beamforming)とは、電波の指向性を所定の方向に高める技術です。
5Gのように周波数が高くなればなるほど、データを大容量且つ高速にできますが、反面到達距離は短くなります。
多数のアンテナを形成し、各アンテナからの電波の位相を少しずつずらしていくというもの。
各アンテナから出た電波は全て同じ方向に飛ばすことができるため強度が増し、また遠くまで飛ばせるようになります。
そのため5Gの開発には必要不可欠な技術です。ミリ波のビームフォーミングデバイスの専門メーカーであるTMYTEK社の製品は既存の信号発生器(28GHz帯対応品)からの1つの入力で、16チャンネル分岐独立制御可能なビームフォーマー「BBox One 5G」を始め、画期的な製品が多数ございます。
BBox One 5Gとは
4×4個(合計16個)のアンテナを内蔵し、それぞれのチャンネルを独立して制御可能なRFチャンネルを内蔵したデバイスです。
専用ソフト又は提供のAPIを用いてEthernet接続で制御する事で、各RFチャンネルの振幅・位相を独立にコントロールして電波の入出力が可能です。
参考動画
主な仕様
・動作周波数 :26.5~29.5GHz
・外形寸法 :156 x 82 x 82 mm(LxWxH)
・RFコネクタ :2.92mmコネクタ×1 (Tx/Rx兼用)
・RF最大入力 :+2 dBm
・最大出力 :+38 dBm (EIRP)
・ビーム調整範囲:±45°(垂直・水平)
・動作電圧 :USB Type-C (5V/2A)
・制御ポート :RJ45
・ソフトウェア :付属ソフトUI及びAP
ソフトウェア制御インターフェース
BBox™ One のソフトウェアインターフェイスは、UI と API の両方を提供しており、
これらは完全に当社のソフトウェアチームによって設計されています。
特許取得済みのソフトウェア・アルゴリズムにより、ビーム角の精度が向上し、制御が容易になりました。
このモジュールは、RJ-45 イーサネットケーブルまたは USB ケーブルで制御できます。
ユーザーインターフェースと API は、Web サイトにアクセスしてダウンロードすることができます。
ユーザーインターフェースには、16 チャネルの位相・振幅制御ブロック図が下図のように表示されます。
パラメータを制御するには、dB と Φ のスライドバーを目的のチャンネル上でドラッグして変更します。
インターフェースの左側には、ビームステアリング角が表示されています。
当社の標準アンテナキットと併用することで、ステアリング角を制御することができます。